京都祇園観光案内

賀正でロン

ごぶさたどす、ゆえあって年頭の祝辞は申せしまへんけど、堪忍しとぉくれやす。今ごろは、皆はん年末からの暴飲・暴食がたたって胃の痛みをこらえながら寝ころんではるころどっしゃろか?
うちは去年の暮から、何処へも行かずひたすら呑んでは寝て、起きては呑むちゅう自堕落な毎日を送っとります。しまいに一体今日は何日やったかいな、て思うときがおすえ。大好きな白味噌仕立てのお雑煮も今年は当たらず、しょうむない正月どす。
ピロピロピロ 半分寝ぼけてたところに電話の音が、
「おめで、いやおはようさんどす。今日はどないしといやすのん?」
「なんや、おかんかいな。どうもこうもあらへん、酒呑んでんにゃけど。おかん今日はゴルフと違うたんかいな?」
「ゴルフはきんのどすがな、今日はひまやし麻雀でもしまひょか?」
「かまへんけど、あとの面子はいてんのか?」
「○△ちゃんと、×□ちゃんがいたぁりますわ」
「へぇ〜、お姉さん方正月から暇なんやね〜、そういうわしも暇なんやけど、ほなすぐ行くわ」


祗園町も、花見小路は観光のお方は歩いてはりますけど、お茶屋はんはみなまだお休み、舞妓ちゃんらも実家でゆっくりと羽根のばしてるころどす。おかん連中も元旦の初詣でとお墓参りが済んだらしばらくひまな時間が。舞妓ちゃんも仕込みちゃんもいてへんから、家に一人だけ。常にそんな経験が無いもんやさかいに、初めのうちは楽でええわ、て思うててもそのうち退屈して来やはります。で、ひまそうなうちらが誘われんのどす。
祗園町や他の花街も昔は、大晦日まで営業したはりました。 勿論舞妓ちゃんらも気張ったはったんどす。で、元旦早々から宴会があったりしたら、正月休みもあらしまへんどした。お休みちゅうたらほんま年に数えるほどどしたんやろね。それから比べると、今の舞妓ちゃんらはまだ幸せどすなぁ。
「ただいま帰りました〜」
麻雀してるとこへ、髪の毛おろした地味な子が入って来ました。
「何や、誰かて思うたら○×ちゃんかいな。そんな恰好してたらほんま中学生やな、そんなんで酒飲んだらあかんで」
「ああ、お帰り。けどあんた明日帰ってくる云うてたんとちゃうのんか?」
「へぇ、最初はそのつもりどしたんやけど、△□ちゃんと明日映画観に行こ、いうことになったさかいに今日帰って来ましてん」
「丁度ええとこに来た、ちょっと焼酎のお湯割作ってきてんか?勝ったらお年玉あげるさかいに」
「いや、おおきにぃ。けど負けはったら?」
「心配せんかて、負けてもあげるがな」
「おおきにぃ、ほな作って来ますわ」
中々見かけによらず、しっかりしとります。
「ロン!国士無双」
よそ見してる間に、紅中を○△姉さんに振り込んでしもたんどす。
今年もええ事無さそうどすなぁ。
■このコンテンツは藤村屋電子瓦版の記事を再構成して掲載しております。

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