京都祇園観光案内

舞妓ちゃんらのお食事

桜もすっかり葉桜に変わり、後を引き継いで花水木やツツジがその艶やかな花をほころばせ始めました。今年の春は何やけったいなお天気ばっかしで、うちもとうとう花見に行く機会を無くしてしもたんどす。皆はんはどうどしたやろか?
さて、今日は舞妓ちゃんらのお食事のお話どす。
ご存知のように自前の舞妓ちゃん、ちゅうのんはいたはらしまへん。皆んなどこぞの屋形に住み込んではるわけどす。食事ももちろんそこの屋形の作らはるもんを食べてはります。味の方はどないや?てどすか。そら屋形によって千差万別どすけど、どこともわりと質素な食事を摂ってはります。中には味が合わへん、ちゅうて一切屋形のおかずを食べへん妓もいたはりますけど、たいてい大人しゅうに頂いとります。


をどり期間中や早い時間からお稽古があるときなんかは、朝ご飯もきちんと食べて行かんと、お腹すいたら動かれしまへん。お昼は、をどり期間中は贔屓筋からの差し入れや大きなお姉さん方からの振舞いで、食べるもんには不自由せぇしまへん。ただ、たまにお客さんからの差し入れがおんなじもん、ちゅうときもおす。なんぼ食べ盛りの舞妓ちゃんでも、おんなじお弁当を2つも3つも食べられしまへんわなぁ。
そんなときは、気の利いた妓やったら残りは持って帰らはります。仕込みさんの子にでもあげはるんどっしゃろ。仕込みちゃんも日頃のお昼と違うて、美味しそうなお弁当を貰うて喜んではります。一宿一飯渡世の義理が出けたわけどすけど。
お稽古帰りのときなんかは、お昼に同期の妓らと連れ立って外で食べることが多いみたいどす。ここが情報収集・拡散の舞台になんどすけど。
「○×ちゃん、これ渡しとくわ。何色がええ?」
「何なんそれ?」
「□△はんが皆んなにあげる、ちゅうてうちが預かってんねん。なんや、もうじき大ブレークするらしいねんて」
「へぇ〜、あのおとぉはん、いっつもけったいなんばっかし探して来やはんにゃなぁ、けどこれなかなかかいらしいやん。目ぇが小さいとこなんかおとぉはんにそっくりやん。ほなうちは黄色にするわ」
今、祗園の舞妓ちゃん達の間でひそかにブレークしてる癒し系のおもちゃ「ゆびのりピピ」どす。ちなみに○×ちゃん、後でお姉さんに黄色のんを取り換えられてしもたんやそうどす。かわいそ
夕食は、※1ご飯食べのとき以外はお座敷へ出る前に屋形ですませます。宴会では食べることは出来しまへんさかいに。その代わり、お茶屋さんや料亭からはお弁当代として幾許かのお金を包んでくれはります。これも舞妓ちゃんらの貴重なお小遣いになんのどす。
宴会も済んで、※2後口のお座敷を廻る頃には育ち盛りのことどっさかいに小腹も空いてまいります。育ち盛りを済んでも、夜中にぜんざい食べはるお方もいてはりますけど(笑)そこで、気のおけん常連さんなんかの席に当たったら、お夜食にありつけます。
「○×ちゃん、今日も力うどんでええんか、餅3つ入りの?」
「うちの顔見て、力うどん、力うどんて云わんといとぉくれやす。うち、今日は和風冷麺がよろしおす〜」
「へぇ〜、もうそんなもん始めてはんのかいな。で餅はいくつや?」
「も〜ぅ、いけずやわぁ。冷麺にお餅入れてどないしますのん」
出前が来るのを待ちかまえてたように、胸に手拭いでよだれ掛けをして食べ始めます。こんときだけは、皆静かどす。
さて、今日も一日よう頑張ったし、お風呂入って早よ寝とぉくれやす。明日もをどりはありますえ。
※1 ご飯食べ  読んで字の如く、お客さんと一緒に食事に行
         くことどす。もちろん、その間の花代はつい
         とります。
※2 後口    大体夕方から9時までを宴会花、て呼びます。
         それ以降を後口ちゅうて、宴会花よりかは
         花代も若干安くなんのどす。
■このコンテンツは藤村屋電子瓦版の記事を再構成して掲載しております。

One comment

  • 大阪の森口

    昨夜、桂つ乃さんの店に初めていったんですが、もちろん一見さんお断りとのことなので、知り合いに頼んでみたら、舞妓ちゃん同伴って方法があるらしく、頼んでもらい、バブルのときからやから、かれこれ二十年ぶりに、桂つ乃さんと、舞妓ちゃん二人と楽しくすごせまして、至福の時間でしたが、お会計の明細が?花代っていくらぐらいなんですかね〜不粋と思いましてきけませんでした、お教えねがえませんでしょうか?次回からの参考までに。

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