京都祇園観光案内

祇園町の祇園祭

今年もうっとうしい梅雨が長引いとりますけど、これが明けたらまた暑い京の夏がやって来るのんどす。気がついたら舞妓ちゃんの髪も「勝山・かつやま」ちゅう祭期間限定の髪型どす(但し、髪をおふくに結うた二年目以降の大きい舞妓ちゃんだけ)。絽のべべとか、見た目は涼し気どすけど、やっぱし外出たら暑おっせ。
【勝山】
勝山後景勝山前景
さて、今回は祗園祭のお話どす。
四条通には鉾が建ち、祗園囃子の音があたりをつつんどります。いよいよ夏祭りの季節どすなぁ。前にも書いたように、この祗園祭は約一カ月間に渡る長いお祭りなんどす。けど、観光のお方のお目当ては、十七日の山鉾巡行とその二・三日前からの宵山どっしゃろねぇ。うちは長いこと山鉾巡行なんて観たことおへん、平日やと中々見られしまへんさかいに。宵山は、暑さと人いきれで体力が無いと行かれしまへんし、これも長いこと行ってしまへん。お寺巡りと一緒で中々地元の行事は見落としてしまうもんどす。


せいぜい見さして貰うのんは、宵山の夜更けに祗園町まで廻って来やはる※1日和神楽・ひよりかぐらくらいどす。八坂はんに縁の深い長刀鉾だけが八坂はんへ明日のお天気を願うてお参りに行くのんどす。途中、祗園町にも廻って来やはります。お茶屋はんの店先では、ビールなぞ冷たいもんでご接待すんのどす。そんときお礼にちゅうて粽をくれはります。運が良かったら、ただで粽が手に入りますえ(笑)もちろん芸・舞妓ちゃんらもぎょうさん溜まっとりますさかいに目の保養にも。
「もう11時半やで、今年はえらい遅いなぁ。どこぞでひっかかってんのとちゃうか」
「ほんまどすなぁ、○△ちゃん、あんたちょっと角まで見て来てくれへんか」
麻雀しながら、ぶつぶつ云うてると、しばらくして仕込みちゃんが戻って来よります。
「来やはりました、今一力さんの前どす」
そない云われたら、祗園囃子が遠くに聞こえて参りました。
明けて17日、八坂はんの神事はちょうどこの山鉾巡行の日ぃからクライマックスを迎えるんどす。神幸祭ちゅうて、中御座(六角形[スサノヲノミコト])、東御座(四角形[クシイナダヒメノミコト])、西御座(八角形[ヤハシラノミコガミ])の3基の神輿が八坂はんを出て、それぞれのコースを通って※2四条御旅所まで練り歩くんどす。で、それから一週間をここで過し、24日の還幸祭で八坂はんへと帰って行かはります。
この七日間の夜に行われんのが、昔から花街に伝わった無言参りなんどす。四条大橋から御旅所までの往復、ひと言も口をきかんとお参りして、最後の日ぃは2回お参りして結願すると願い事が叶うて云われとります。
「○×ちゃん、今年はどないする無言参り」
「せやなぁ、願い事は仰山あんにゃけど、去年も後一日ちゅうとこで□△はんに見つかって笑かされてしもてあかんかったしなぁ。一昨年は二日目に酔うてしもて行けへんかったし」
「せやし、今年こそ三度目の正直ちゅうことで行こぅな。今年は○△のおとうはんも行くとか云うてはったえ、阪神の日本一を祈願すんねやて、ほんま物好きやなぁ」
「いやほんまにぃ、ほな一緒に行ったらボディガードになるし、帰りに何ぞたべさして貰えるし、そないしょぅか」
まぁ、動機はどうであれ、続けることが肝心どっさかいにねぇ。けどあんまりいっぺんにぎょうさんの願い事したら、厚かましい奴ちゃちゅうて聞いてくれはらしまへんえ〜。
※1 日和神楽・ひよりかぐら
   宵山の夜10時頃から、各鉾町から小さな山車に囃子方を
   乗せて、御旅所まで明日のお天気を祈願してお参りに行き
   ます。観光客には以外と知られてない行事です。長刀鉾の
   神楽が花見小路へ来るのは11時過ぎになります。
※2 四条御旅所・しじょうおたびしょ
   四条通の河原町と寺町の中間辺りの南側にあります。期間
   中、もし上洛予定のお方は是非一度でも無言参りを経験さ
   れてはいかがでしょうか。

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