京都祇園観光案内

チャリ舞

藤の花も終って、燕が低く翔ぶような時季になってまいりました。
お天気も気ぃ使うてか、梅雨入り宣言が出たとたんにそんな雰囲気になっとります。花街も春のをどりが済んでしばらくイベントがおへんどしたけど、その間に何人かの舞妓ちゃんの店出しやら、襟替えやらがおした。それぞれに気張って欲しいもんどすなぁ。
さて今日はチャリ舞のお話どす。
チャリ舞?ちゅうお方もいたはるて思います。このチャリ舞ちゅううのんは正式におっしょはんが教えてくれて舞台で舞う正式な流儀の舞とは違うて、お座敷でしか舞われへん舞なんどす。もちろん表立って教えてくれるおっしょはんなんちゅうもんはおへん、口伝で伝わっていくもんなんどす。もちろん地方さんの方もそうなんどすけど、今や中々チャリ舞を弾けるお姉さんが少のうなってまいりました。
ここまで聞くと、察しのええお方やったらどないな内容のもんかは想像つきましたやろ。そう、大半が下ネタの内容の替え歌、都々逸、さのさなんかなんどす。中には情緒たっぷりなんもおすけど、大概が上品とは云えへん代物どす。これに舞を振り付けて舞うんどすけど、その舞もエロティックなもんばっかしどす。せやから写真もしくはビデオで観たら一目瞭然でも、ちと公表が憚られるもんばっかりなんどす。
若い芸妓はんやら子供みたいな舞妓ちゃんらが、こんな舞を舞うてるのんを観ると何やおかしいな気分になってきますな。やはり年配のお姉さんに舞うてもろた方がしっくりとまいります(^○^)


「○×ちゃん、あんた恥ずかしないのん、あんな舞を舞うても?」
「いや、べつにどうってことないわ。それよかええ年したお客さんらがはしゃいでんの見てる方が面白い」
「歌詞の意味分ってんのん?」
「ん〜、よう分らんとこもあるけど大体は分るえ〜」
おそるべし17歳舞妓。
狸寝入りを手さぐりされて
起きてる倅の間の悪さ
移り香や
たたむ寝間着の襟元に
一筋からむこぼれ髪
帰してやるんじゃネェなかったに
含む未練の夜の盃
一階のホームバーで独り静かに呑んでたら、二階からどたばたと走り回る音やら、きゃあきゃあという黄色い嬌声が聞こえてまいります。
「えらい二階がにぎやかやなぁ、天井抜けへんか」
「ああ、団体さんがチャリ舞教えて貰うてはんのどすわ。あの走り方やと『新撰組』とちゃいますか。」
この「新撰組」ちゅうチャリ舞は、お客も参加型のもんで、昔のTVドラマの主題歌に合わせて、男はネクタイを鉢巻に、ズボンのファスナーを開けたとこからワイシャツの裾を出して、それを馬の手綱に見立てて掴んだ恰好で走り廻るちゅうもんどす。あいさに芸・舞妓ちゃんらも一緒になって走っとります。知らんもんが見たら、きっとキ印の集団にしか見えしまへんやろな(^_^メ)
鴨の河原に千鳥が騒ぐ〜
股も血の雨、涙雨
武士と云う名に命を賭けて
新撰組は今日も行く
チータカタッタッタ チータカタッタッタ
走り回るとよう酔うて来るのんどす(笑)
凜とした舞を舞台で観るのんもよろしおすけど、たまにはこういった羽目外した舞も楽しおすなぁ。

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