京都祇園観光案内

都をどり

気がついたら、今年もお茶屋はんの軒先につなぎ団子の提灯が下っとります。もうじき都をどりが始まります、いよいよ春どすなぁ。今年は4人の新人舞妓ちゃんが初舞台を踏まはります、ひと月間頑張って欲しおすなぁ。
「みぃやこをどりは〜〜」「よ〜いや、さぁ〜」今年も賑やかな掛け声が祗園甲部歌舞練場に響いとります。今年はきりのええ第130回ちゅうことどす。京にはこの掛け声を聞いたら春を感じる、ちゅうお方がたんといたはります。英語のプログラムでは「チェリーダンス」ちゅう名前で紹介されとりますけど、まさに春爛漫の卯月四月に催されるをどりにはぴったしの名前やて思うんどす。
四月一日から三十日まで、一日4回の公演どす。詳しいことは木花はんが書いてはりますのでそちらを参考にしとぉくれやす。お席はちょっと高おすけど「お茶席付き」がお奨めどす。お茶席では、若手の芸妓はんが黒紋付・赤裏襟返しの正装でお茶点ててくれはります。それを控えの舞妓ちゃんがしずしずと運んでくれはんのどす。もっとも、仰山のお客さんどっさかいに全員に行き当たるちゅうことやおへん。最前列の「お正客」の席についた人にだけ当たるんどす。
大体が、お茶屋のおかん連中がこの席を押さえてはりますさかいに中々一般の方が座るのんは難しいんどすけど、勇気あるお方は是非トライしてみとぉくれやす。座ったさかいちゅうて別に怒られはせぇしまへん、まぁおかんに睨まれるくらいどっしゃろ(笑)。お点前のとこを写真に撮るのんはかましまへん、けど芸妓はんや舞妓ちゃんに話かけんのは辞めといたげとぉくれやすか。點茶の席では彼女らは話しても笑うてもあかんのどっさかいに。
昔は、このお正客の席の常連はんに芸妓はんがお薄の代わりにビールやとかウィスキーを入れたもんを出してたんどす。出された客も知らん顔して呑んどりますし、出した方もすました顔どす。こんな楽しいことも最近は禁止されたんどす、え、誰にてどすか?そらうちの口からは云えしまへん(笑)けど、ええやおへんかこれくらいの遊び心は、ねぇ。お客の方も、仕返しにその妓が出番のときに大勢で最前列に陣取っておかしな顔して笑かすのんどす、その妓は吹き出しそうなんを必死でこらえて、指先や口元が震えとります。あ、これも禁止されてしもたんどす、つまらん。
この都をどりの切符なんどすけど、切符はプレイガイドとかで手に入るんどすけど、それだけではあきまへん。自由席やとそれでええのんどすけど、指定席やと指定席券に換えなあきまへん。この指定席券の交換場所が歌舞練場と京都高島屋、京都大丸、梅田大丸、神戸大丸に限られてんのどす。しかも1週間前から始まるのんどす、1日の席を取ろ思うたら3月25日の朝10時から、ましてええ席取ろ思うたら並ばんとあきまへん。これがお茶屋のおかんの大事なお仕事のひとつなんどす。おかんらも大事なお客はんに頼まれた切符は、他人に任せんと自分で並ばはんのどっせ。ひと月間、大変なことどすなぁ。けど、最近は大手旅行代理店がその数にものいわせて、結構ええ席を取っとります。土・日なんかやとこっちに頼んだ方がええときもおす。「常連さんよか観光客の方がええ席、ちゅうのはどういうこっちゃ」ちゅう怒りの声が聞こえて来ます(笑)
「おかん、来週の日曜、4回目に3枚取っといてくれへんか?東京の○×はんやし、ええ席取っといてや」「へぇ、○×はんで日曜4回目を3枚どすな、わかりました」ちゅうてても忙しいときやと忘れてしまうこともたまにおます。せやから頼むときは朝一番に云うた方がよろしおす(笑)「あと、案内も頼むわ、私は行けへんさかいに」当日は、おかんが入口で待っててくれて、席まで案内してくれはります。勿論、お茶席ではお正客の席を取ってくれはります。一日4回、一体何組のお客はんを案内することどっしゃろか、おかん稼業もなかなか大変どっしゃろ。
一方、立方はんも1日4回の舞台に、交替で舞とお囃子を舞妓ちゃんは25日、若手の芸妓はんで20日出演しやはります。おっきなお姉さん方は舞だけで10日、地方はんで15日どす。これも大変な重労働どす。おまけにをどり期間中はお客はんも多おす。終わってからはそのお客はんらのお座敷がおすさかいに、日によったら15時間位気張ってることもあんのどす。毎年、一人や二人は過労で倒れる舞妓ちゃんがいてますけどほんまたいへんなお仕事どす。栄養のあるもん、ぎょうさん食べて頑張っとぉくれやす。

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