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舞妓ちゃんの洋服姿

今年は暖冬や、ちゅう長期予報も毎度のように見事に外れ、寒い冬どした。おかげでうちも25年来の風邪を頂戴したんどす。慣れへんことで、ほんまえらい目に合いました。皆はん方はどうどしたやろか?

さて、今日は少し趣向を変えて舞妓ちゃんの洋服姿のお話どす。ご存知の通り、舞妓ちゃんは地毛で髷結うてはりますさかいに、毎日着物が当たり前なんどす。そら、あの頭でジーンズはいてコンビニへ出かけたらおかしおすわなぁ。屋形にいるときも浴衣姿が原則、唯一例外なんは夜寝るとき、中にはパジャマやベビードール着て寝てる妓もいてはります。(いや、聞いた話どっせ〜)

せやから、洋服を着る機会ちゅうのんは年に数えるほど。月に2回の公休日でも、髷結うてたら着られしまへん。正月休みに実家帰ったときくらいどっしゃろか。後、明日髪結いさんへ行くという前の日が公休日に当たると頭ほどいてますさかいに着ることが出来るんどす。

15・6歳でこっちに来て、仕込みちゃんの後半から着物を着せられて、それ以来殆ど毎日着物で通してきた妓にとって、雑誌とかで観てはいるんどすけど、中々同い年の子のようにはセンスよう着こなすことは難しおす。たまに洋服姿でご飯食べに連れて行く機会もおすけど、思わず目が点になりそうどっせ。「どこで買うて来たん、それ」「もう、並んで歩かんといてんか、後から付いといない」ちゅうような恰好して来よります。あの颯爽としただらりの帯の姿からはおよそ想像もつかへんような変わりようどす。

結構大きなお姉さんでも似たりよったりで、たまに洋服姿のお姉さんとどこぞの店で顔合わして、むこうから挨拶しやはるんどすけど、はて誰やったかいなと考えても分らへんときがおす。しょうこと無しに話しを合わしときますけど、帰らはってから
「あの人誰やったかいな?」
「何云うてはんのん、△□ちゃんどすがな」
「え〜、ほんまかいな。結構年なんや」
ちゅうとこどす。名札でも付けといてもらわんと分らしまへんえ。

「○×ちゃん、今度の日曜日に買いもん行かへん?今度旅行に行くときの洋服買いに」
「ちょっと待ってや」と手帳を開いとります
「あ、あかんわぁ、その日夕方から宴会入ってるわ」
「そうかぁ、ほなあかんなぁ。うちも一人では※1向こうまで出してくれはらへんしぃ」
「夕方からの宴会やったら昼までに行ったらええやんか」
て口をはさむと
「けど、髪結うて着物着てたら試着出来しまへんしぃ」

なるほど、そらそうどすわな。ジャケットみたいなんやったら何とかなりますけど、かぶるもんやったら無理どすわなぁ。ジーンズかて、試着しよ思うたら着物みな脱がんなりまへんしねぇ。何かと不自由な舞妓ちゃん達どす。

※1向こう 屋形によっては新人の舞妓ちゃんは、一人では四条
      大橋から西へは行かせて貰えへんのどす。(ほんまどっせ)


■このコンテンツは藤村屋電子瓦版の記事を再構成して掲載しております。

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2003年02月26日 15:49に投稿されたエントリーのページです。

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